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テレフォン説法第三十八号
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2010.06.02 テレフォン説法

テレフォン説法第三十八号

テレフォン説法第三十八号(昭和六十年二月)

 

 テレフォン説法第三十八回をお送りします。

 「友あり遠方より来る。また楽しからずや」

 人生の思い出をつくるものには色々ありますが、その一つは友達です。

 

 友達は良きにつけ、悪しきにつけ、私共の人生の歩みに大きな影響を与えます。子供の頃は家庭や学校の先生の影響が大きいのですが、社会へ出ると、今度は友達が重要な役割をもってきます。

 従って友の遊び方が問題です。友達が人生の支えにもなるし、また人生を誤らす場合もないとはいえません。

 明治から大正へかけての詩人、与謝野鉄幹はこう詠いました。

 

 妻をめとらば才たけて 

         みめ美しく情けあり

 友を選ばば書を読みて

         六分の侠気 四分の熱

 

片や晶子は、文学青年河野鉄南を胸に描きながら詠いました。

 

 やわ肌のあつき血汐にふれも見で

         さみしからずや 道を説く君

 

男性の感応に挑戦するよな情熱をうたい上げています。

 しかしいま、鉄幹と晶子のロマンを語る余裕はありません。注目すべきは「友を選ばば書を読みて、六分の侠気 四分の熱」という処です。友を選ぶ条件としてここに示されている「書を読みて」は、いつの時代にも知識人の必修科目でありますが、最近は活字ばなれが激しく、特にテレビ、ラジオの普及が、それに拍車をかけてきました。しかし昨今、洪水のように新刊書が出版されるのを見ると、"読む"ことへの関心も相当強いように感じます。

 

読書家で知識の広い友も、良い友でありましょうが、良い書物そのものが、心の糧を与えてくれる親友であるとも言えましょう。

 論語の著者は益者三友、損者三友と説いています。

 

自分にとって有益な三種類の友がある。これが益者三友で、正しいと思うことを直言してくれる人。次にウソをつかない人。三番目が見聞の広い人。

 これに対して交わってマイナスになる友にも三種類ある。第一はこびへつらう者、第二が誠実さのない者、第三が口先だけの者、これが損者三友です。

 釈迦は法句経でこう言いました。

 「心清き友と交わるべし、上士(まされる)を侶(とも)とせよ」

自分より勝っている人を友としなさい―と教えています。

 

 「順境は友をつくり、逆境は友を試みる」と申しますが、こちらが順境にある時は、友達が大勢できます。それがひとたび逆境に陥ると、大部分の友達は離れて行ってしまいます。逆境は友をためす所以でありましょうか。

 皆さんはたくさんのいい友達に恵まれて幸せなことですが、ただ終生の友は三人必要だと申します。

それは「主治医、弁護士、宗教家」

 自分の健康を託す医師、仕事の上の法律顧問である弁護士、心の問題を相談できる宗教家。この三人を身近に持てば、あなたの人生に於いて、プラスになることは間違いありません。