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テレフォン説法第十三回
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2008.03.27 テレフォン説法

テレフォン説法第十三回

テレフォン説法 第十三号(昭和五十八年一月)
 
新年おめでとうございます。
テレフォン説法第十三回をお送りします。
 
新たなる年に       新たなる心もて
新たなる願いたて     新たなる道をいく
汝 念ぜよ        念ずれば花ひらく
 
十二月は過ぎ去った一年を反省する月でありました。その反省あってこそ、新年の目盛りを修正することが出来ます。一月のことを正月というのは「ただす月」という意味です。
ここで一つお勧めしたいのは「決心禄」とでもいうべき一冊の帳面に、各人が新年の決意を書き留めることです。三日坊主にならない為にも役立つし、毎年繰り返していけば、必ず何らかの結果が出ると思います。
最近は人間が贅沢になって、正月の持つきびしい精神生活がボヤけて来たようです。
「一年の計は元旦にあり」で新鮮な気分と決意をもって新年を迎えたいものです。
ケネディ大統領の言葉に「安易な人生を願うよりも、強い人になる事を。自分にふさわしい仕事を求めるよりも、与えられた仕事を果たす力を願うこと」という名言があります。われわれもよく「一所懸命」という言葉を使いますが、文字通り一つ所に命をかける。人間命がけになれば、驚くような力の出るものです。道元禅師は「切に思うことは必ず遂ぐるなり」と申しました。意志のあるところ必ず方法があるものです。
三井金属の尾本信平会長が申しました。
「鉱山は元来事故の多いところです。何とか労働災害を絶滅したい。そこで徹底的に安全設備をしたが、災害はさっぱり減りません。設備や金の面だけでは駄目で、大事なのは心の問題だ。そこで毎年「安全月間」には幹部が全国の現場へ行って安全点検をした。その結果、事故は百五十件に半減しました。効果があったわけです。しかし百件台からどうしても減りません。人間の方策として、できる事は全てやった。更に何かやるべきことはないのか?それは祈る事だ。人事を尽くして更に祈ることが大切だ。そこで昔から関係の深い奈良の東大寺へ、もう何十年に亘って会社と労組の幹部がお参りをしています。
事故は今では五十件くらいに減りました。会社の経営はもちろん合理主義や科学的にやらなければならないが、それが全部だと思ってはいけないぞ―ということを教えられたような気がします」こう尾本会長は語りました。
 
新たなる年に       新たなる心もて
新たなる願いたて     新たなる道をいく
汝 念ぜよ        念ずれば花ひらく
 
祈り念ずるということは、人間と目に見えない世界をつなぐ一本の糸であるのかもしれません。
 
すべき事をする時間と
したい事をする時間と
 
この多少が人間の向上堕落を支配するといいます。
今年もどうか充実した一年をお過ごしください。